●●● BREATH TAKING ●●● 「前書きより」(抜粋)
著者 金澤アリアードナ,青葉台「Kitsch-n」店主
私は小さい頃から少しばかり変わった子供でした。 母がロシア人、父が日本人という血筋もさることながら彼らのライフワークにも影響を強く受けました。国外へ出国する事さえままならないソビエト連邦共和国時代に父はモスクワ大学に進み、同じキャンパスで出会った母と結ばれます。
そして卒業後、父は家業の新時代社というロシア文学等を主に出版する出版社、貿易業を営み母はロシア語の教鞭を執っていました。私は東京とロシアを人生の中でたくさん往復しヨーロッパの伝統、そして日本のアメリカ文化を体感して育ち、住まいやその中のキッチンウエアの持つ工業デザインの美しさや、古くからのヨーロッパ伝統にも目覚めていきました。ロシア人の祖母の家はサンクトペテルブルグにあり本当に多くの伝統、美しく素敵なものに触れることが出来たことも子供の頃からこれらのものに興味を持つことができたルーツだと思います。
写真集“Breath Taking”は題名のとおり“息もつけない”程の気持ちを写真家、石田東氏が撮り下ろし、デザインに平林奈緒美氏を迎えた、写真点数170点、全190ページからなる写真集です。ぜひ“Breath
Taking”をご堪能ください。
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